ゴッホ展2020神戸 兵庫県立美術館

2019年12月24日

ゴッホ展2020神戸が開催されます。兵庫県立美術館で「糸杉」や「薔薇」など約50点のゴッホの作品が展示されます。モネ、セザンヌ、ゴーギャンなどハーグ派・印象派の巨匠の作品が多数紹介されます。

ゴッホが画家として才能の開花する過程で大きな影響を与えたとされるハーグ派と印象派に焦点をあてます。ゴッホとそれぞれの画家や作品との関係について紹介されます。

ゴッホが家族や友人に送った手紙から作家について触れている言葉を選んで作品と一緒に掲示されます。オランダをはじめ世界10カ国・地域27カ所から作品が借用されています。日本初公開もあります。

ゴッホ展2020神戸の開催期間は、2020年1月25日(土)から3月29日(日)までとなります。

チケット料金は、前売券が一般1500円、大学生1100円、高校生以下無料となります。当日券が一般1700円、大学生1300円、高校生以下無料となります。

ゴッホ展2020神戸の詳細・基本情報

開催期間 2020年1月25日(土)~3月29日(日)
住所 〒651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
電話 078-262-0901
営業時間 10:00~18:00(最終入館17:30)
入場料金(前売) 1500円(一般)、1100円(大学生)、高校生以下無料
入場料金(当日) 1700円(一般)、1300円(大学生)、高校生以下無料
アクセス JR「灘」駅から徒歩10分、市営バス「県立美術館前」バス停下車すぐ
駐車場 80台
駐車料金 初回2時間400円、その後30分毎200円

ゴッホ展2020神戸の内容

2020年1月25日(土)から3月29日(日)まで、兵庫県神戸市中央区にある兵庫県立美術館で「ゴッホ展」が開催されます。フィンセント・ファン・ゴッホの作品を中心に展示されます。

東京都台東区にある上野の森美術館で、2019年10月11日から2020年1月13日まで開催される同展では、来場者数が30万人を突破しています。なお、東京と神戸のみの開催となります。

7年ぶりの来日となるメトロポリタン美術館で所蔵される「糸杉」、ゴッホ作品で最も美しい一つと称されるワシントン・ナショナル・ギャラリーで所蔵される「薔薇」など約50点の作品が展示されます。

ゴッホ作品に加えてゴッホに大きな影響を与えたハーグ派と印象派に焦点をあてます。マウフェ、マリス、モネ、セザンヌ、ゴーギャンなどハーグ派と印象派の巨匠の作品が展示されます。

ゴッホとそれぞれの画家や作品との関係について紹介されます。特に、日本では注目されていなかったハーグ派との関係を知ることができる貴重な機会となります。

ゴッホが弟のテオをはじめ家族や友人に送った手紙から、展示される作品や作家について触れられているて言葉を抽出して、作品とともに掲示しています。ゴッホの言葉に導かれて鑑賞を楽しめます。

これまでのゴッホ展は、故郷であるオランダの美術館からの作品借用が中心でした。

しかし、今回はイスラエル、スイス、アイルランドをはじめ世界10カ国・地域27カ所にわたる所蔵先から作品が借用されています。これまで日本で見る機会の少ない作品があります。

日本初公開となる作品、兵庫県立美術館のみに出品予定の作品もあります。

フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)は1853年に生まれました。1880年に27歳でミレーに憧れて農民画家を目指しました。初期にはハーグ派の影響を受けました。

ハーグ派の中心的な画家の一人だったアントン・マウフェと縁戚関係にありました。直接の指導を仰ぎました。その後、オランダのハーグに移住して他の画家たちとも交流しました。

ヨゼフ・イスラエルス、ヤコプ・マリス、マテイス・マリスのマリス兄弟らを中心としたこのグループは、街の近辺で出会う身近な風景を描きました。

ファン・ゴッホは細部ではなく印象を重視した絵画の手法を身に着けました。対象を正確に写し取るのではなく示唆に富んだ筆致で仕上げます。時としてスケッチのような趣が残されています。

暗い色彩で農村風景や静物などを描きました。目にした風景や事象のデッサンをベースに、抒情的な光景を穏やかに描きました。生きた人間をモデルにして暮らしの様子を写し取りました。

代表作といわれる作品が1885年の「ジャガイモを食べる人々」となります。

ゴッホは家族や知人への配布用にリトグラフ(版画)を制作しました。リトグラフの一枚も展示しています。ハーグ派時代の作品と唯一の師匠とされるマウフェなど画家の作品が展示されます。

その後、ファン・ゴッホは弟テオを頼ってフランスのパリに移り住みます。印象派が打ち出した鮮やかな色遣いに出会います。印象派に魅了されて色の表現力を学びます。

ピサロやエドガー・ドガをはじめ、ゴーギャン、スーラなどポスト印象派となる若手画家に出会います。共同制作を行い交流を深めます。作風に鮮やかな色遣いと筆の跡を残すタッチを取り入れます。

実践しながら絵画の手法を身に着けました。新たな画法を取り入れながら、自由な表現、独自の作品を創作するようになります。

代表作といわれる作品が7年ぶりに日本で紹介される「糸杉」となります。晩年の作風となる「うねる」ような筆使いが特徴です。

印象派の代表的な画家として、ピサロ、モネ、セザンヌ、ルノアール、ゴーギャン、モンティセリなどゴッホにゆかりのある印作品が展示されます。

ゴッホ展では、ゴッホが10年間で命をかけて辿り着いた絵画スタイルを確立するまでに焦点を当てています。ゴッホの画業は、ハーグ派との交流や印象派の洗礼から、独自のスタイルを確立しています。

ゴッホ自身の絵画やドローイングに合わせて、ゴッホの絵画のベースとなり、方向性を決定づけたハーグ派と印象派の作家たちの作品も展示しています。

ゴッホが様々人々と交流したこと、絵画に挑戦し続け描いたこと、生命力あふれる印象的な筆づかい、豊かな色彩など、自身の作風を確立していった過程がつぶさに感じられます。

フィンセント・ファン・ゴッホが、画家ゴッホとなるまでの過程を鑑賞できるような展示となります。作品と自身の言葉を通して短くも豊かな画家としての人生を送ったゴッホの世界を体験できます。

チケット

前売券

  • 一般1500円、大学生1100円、高校生以下無料

当日券

  • 一般1700円、大学生1300円、高校生以下無料

販売場所

  • ローソンチケット(Lコード:57538)、チケットぴあ(Pコード:769-950)、セブンチケット(セブンコード:080-483)、 楽天チケット、イープラス、プレイガイド

関連イベント

ゴッホ展2020神戸の関連イベントとして、記念講演会、KEN-Vi名画サロン特別上映、学芸員による解説会、おやこ解説会、ミュージアム・ボランティアによる解説会が行われます。

記念講演会

記念講演会では「ファン・ゴッホ、ハーグ、パリ・・・変革と反復」が開催されます。

  • 講師:圀府寺司(大阪大学教授)
  • 日時:1月26日(日)14:00(約90分)
  • 会場:ミュージアムホール(定員250名)
  • 聴講:無料
  • 整理券:当日午前10時からホワイエで配布

KEN-Vi名画サロン特別上映

KEN-Vi名画サロン特別上映では「ゴッホ 最期の手紙」と「世界で一番ゴッホを描いた男」が上映されます。

「ゴッホ 最期の手紙」(2017年/96分)
  • 日程:2月15日(土)
  • 会場:ミュージアムホール(定員250名)
  • 主催:兵庫県立美術館アートフュージョン実行委員会、兵庫県映画センター
  • 料金や上映時間などの詳細はお問合せ(078-331-6100)
「世界で一番ゴッホを描いた男」(2016年/84分)
  • 日程:3 月 20 日(金・祝)
  • 会場:ミュージアムホール(定員250名)
  • 主催:兵庫県立美術館アートフュージョン実行委員会、兵庫県映画センター
  • 料金や上映時間などの詳細はお問合せ(078-331-6100)

学芸員による解説会

  • 日時:2月22 日(土)、3月14日(土)、3月28日(土)各日16:00(約45分)
  • 会場:レクチャールーム(定員 100 名)
  • 聴講:無料(先着順)

おやこ解説会

  • 日時:3月14日(土)10:30(約30分)
  • 会場:レクチャールーム(定員 20 組)
  • 聴講:無料
  • 参加方法:事前申込

ミュージアム・ボランティアによる解説会

  • 日時:毎週日曜日11:00(約15分)
  • 会場:レクチャールーム(定員100名)

運営組織

  • 主催:兵庫県立美術館、産経新聞社、読売テレビ
  • 後援:オランダ王国大使館、サンケイスポーツ、夕刊フジ、フジサンケイビジネスアイ、ラジオ大阪
  • 協賛 :第一生命グループ、大和証券グループ、髙松建設、NISSHA、公益財団法人伊藤文化財団、一般財団法人みなと銀行 文化振興財団、TKG Foundation for Arts & Culture
  • 特別協力:公益財団法人日本教育公務員弘済会 兵庫支部
  • 協力:KLM オランダ航空、日本航空、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン

ゴッホ展2020神戸の美術館

ゴッホ展2020神戸が開催される兵庫県立美術館は、2002年に開館した兵庫県神戸市「HAT神戸」にある美術館です。愛称は「芸術の館」です。建築家の安藤忠雄さんが設計しました。

建物をアートとして鑑賞の対象とする空間で構成されています。自然光が降り注ぐ展示室を囲むガラス張りの廻廊があります。海と山をつなぐ美術館のシンボルである円形テラスがあります。

光の庭、風のデッキ、海のデッキ、山のデッキと建築の各所が陰影に富んだ表情を見せています。隣接する「なぎさ公園」が一体となり様々な光の変化を演出しています。

屋外彫刻では、ジョージ・リッキー「上を向いた2本の線-30フィート」、セザール「エッフェル塔−板状」、ヘンリー・ムーア「ゴスラーの戦士」、山口牧生「日の鞍」などがあります。

施設では、展示室、レクチャールーム、ギャラリー、ミュージアムショップ、レストランがあります。

収蔵品は、7000点以上の作品を所蔵しています。収集は、当初の内外の近代彫刻、近代版画、郷土ゆかりの美術の3つに後に、現代美術が加わりました。4つが大きな柱となっています。

ゴッホ展2020神戸のアクセス

ゴッホ展2020神戸が開催される兵庫県立美術館へのアクセスは、電車、バス、自動車の3つの方法があります。

電車の場合

電車の場合は、新幹線を利用する方法、JR電車を利用する方法、阪急電車を利用する方法、阪神電車を利用する方法があります。

新幹線を利用する場合

新幹線を利用する方法は、新神戸駅で降車します。新神戸駅からは市営地下鉄に乗車して三宮駅で降車します。三宮駅からJR電車もしくは阪神電車に乗り換えます。

JR電車を利用する場合

JR電車を利用する方法は、灘駅で降車します。灘駅から徒歩10分で兵庫県立美術館に到着します。

阪神電車を利用する方法

阪神電車を利用する方法は、岩屋駅で降車します。岩屋駅から徒歩8分で兵庫県立美術館に到着します。

阪急電車を利用する場合

阪急電車を利用する場合は、王子公園駅で降車します。王子公園駅から徒歩20分で兵庫県立美術館に到着します。

バスの場合

電車の場合は、神戸三宮駅、新神戸駅などから最寄りとなるバス停から市営バス「29・101系統」に乗車します。県立美術館前のバス停で降車します。徒歩すぐで兵庫県立美術館に到着します。

自動車の場合

自動車の場合は、高速道路の阪神高速3号神戸線を利用します。上り線の場合も、下り線の場合も、摩耶ランプから下ります。約1キロで兵庫県立美術館に到着します。

駐車場

なお、専用の地下駐車場があります。80台が収容できます。駐車料金は2時間400円です。その後30分毎200円となります。

この他に周辺駐車場として、プルメールHAT神戸駐車場(1000台)、ケーズデンキ駐車場(345台)などがあります。駐車料金は一律で30分毎200円です。